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「日本語対応」と書いてあるのに、問い合わせは英語ですか

2026.08.17 確認 ・ SaaS COMPASS

6社の公式ページを確認しました。管理画面が日本語で使えると公式に確認できたのは6社中5社。ところが「日本語で問い合わせできる」と公式に書いているのは3社だけです。

しかも3社の中身も違います。HubSpot は電話だけ英語、Squarespace はチャットに日本語がなく、Shopify は「日本語のサポートチーム」とあるだけでチャネル別の言語の記載がありません。残る monday.com と Semrush は、対応言語をどこにも書いていませんでした。書いていないこと自体が判断材料になります。 対応していれば各社とも売り文句として書くからで、書いていない場合は、返らなくても公式は約束を破ったことになりません。

「日本語対応」は、5つに分けないと意味がありません

①管理画面の日本語②公式ヘルプの日本語③問い合わせの日本語④対応時間帯⑤サポート対象プランこの表の読み方
HubSpotありありチャット・コールバック・メールは日本語/電話は英語のみ記載を確認できず(メールは1営業日以内と記載)無料ツールは窓口なし。Starterでチャットとメール、Professional以上で電話とコールバック電話が要るなら英語。日本語で急ぐならコールバック
monday.comありあり記載を確認できませんでした24時間365日明確な記載を確認できず(Enterpriseのみ「24/7エキスパートサポート」)時間帯は最良、言語は不明
Asanaありありチャットボットが日本語を含む13言語。人が返信する言語の記載は確認できずEnterprise・Enterprise+のみ24時間。下位プランは記載を確認できず無料のPersonalはヘルプとフォーラムのみ。Starter以上でサポート無料プランに問い合わせ窓口は無い
Semrush公式サイトとヘルプは日本語版あり。管理画面の対応言語一覧は確認できず(非対応という意味ではありません)日本語版あり(一覧に英語タイトルが混在)記載を確認できませんでした記載を確認できませんでした無料は請求・アカウント・法務など製品以外のみ。有料で製品の質問も可無料登録では製品の使い方は聞けない
Shopifyありあり「日本語のサポートチーム」と日本語版サイトに記載。チャネル別の言語は確認できずチャットは24時間年中無休。メールの返答は通常48時間全プランでチャット。電話とメールはPlus・Retail(およびPOS Pro)のみ標準プランに電話窓口は無い
Squarespaceアカウント言語に日本語あり(段階導入中。モバイルアプリ等は対象外)あり。ただし機械翻訳と明記メールは日本語で受付・24時間365日。チャットは英語・仏語・独語のみ。電話サポート無しメール24時間365日。チャットは月〜金 4:00〜20:00(米国東部時間)プラン別の差の記載は確認できず日本語窓口の時間帯まで公式に書いてある唯一の会社

※ 横にスクロールすると全項目を確認できます

時刻はすべて公式表記の現地時間。日本時間への換算は本文に計算を記載しています。確認日は2026年8月、出典は末尾。

この表で見るべきは、①と③がずれている行です。monday.com と Semrush は管理画面もヘルプも日本語なのに、問い合わせが日本語で通るかは公式のどこにも書かれていません。使い始めてから確かめるしかない、という状態です。

電話が要るときだけ、話が変わります

HubSpot のヘルプは、チャネルごとに言語を分けています。「チャット、コールバック、Eメールによるサポートは、次の言語で提供されています。英語、フランス語、ドイツ語、日本語、ポルトガル語、スペイン語」とあり、そのすぐ後に「現在、電話サポートは英語でのみ提供されています(原文:Currently, phone support is offered in English only.)」と書いてあります。コールバックは、こちらから電話をかけるのではなく、フォームで依頼して先方から折り返してもらう方式です。

公式サイトには東京オフィスの電話番号も載っていますが、これは「グローバルオフィス」と「セールスへの電話」の欄にある番号で、カスタマーサポートの窓口として掲載されたものではありません。日本語で人と話したいなら電話ではなくコールバック、というのが公式ページから読み取れる導線です。

Squarespace は逆向きです。メールは日本語を含む9言語で24時間365日受け付ける一方、チャットは英語・仏語・独語のみで、「電話でのサポートは行っておりません」と日本語ヘルプに明記があります。チャットの英語対応は月〜金4:00〜20:00(米国東部時間)で、日本時間では17:00〜翌9:00(東部夏時間UTC−4と日本UTC+9の差13時間。冬時間なら18:00〜翌10:00)。公式には豪州・ニュージーランド向けに月〜金10:00〜18:00(豪州東部時間=日本時間9:00〜17:00)の枠を段階展開中との注記もありますが、日本のアカウントで使えるかは確認できませんでした。日中に確実に開いている窓口としては当てにできない、という読み方になります。

なお「24時間365日」は受付時間であって、返信までの時間は公式に記載がありません。深夜に送れば即答が返る、という意味ではありません。

ヘルプが日本語でも、中身が同じとは限りません

Squarespace の日本語ヘルプセンターには、日本語ページなのに英語のまま次の注記が出ます。

この言語のガイドは機械翻訳しています。翻訳後の品質を人間の編集者が確認することはありません(原文:We use machine translation to translate guides in this language. Human editors don't review the content for quality after it's translated.)

他の5社に、この種の断り書きはありません。ただし人手で翻訳していると明記しているわけでもなく、翻訳方法は5社とも公式に確認できませんでした。確認できるのは、Squarespace だけが自己開示しているという一点です。

無料プランで契約すると、聞く先がありません

無料・下位プランでの問い合わせ有料で開く窓口
HubSpot無料ツールはチャット・メール・電話いずれも不可Starterでチャット+メール、Professional以上で電話とコールバック
Asana無料のPersonalはヘルプセンターとフォーラムのみStarter以上でサポート、Enterprise以上で24時間対応
Semrush無料は請求・アカウント・法務など製品以外のみ有料で製品の質問も可
Shopify全プランでチャットは可。電話とメールは不可Plus・Retail(およびPOS Pro)で電話とメール

この表の読み方は、試用中こそ質問が出る、という点にあります。無料で様子を見る進め方と最も相性が悪いのは HubSpot と Asana です。

HubSpot にはもう1つ条件があります。2024年3月5日以降に作成されたアカウントでは、チャット・メール・電話を使うユーザーに Core・Sales・Service いずれかのシート(1人ぶんの利用枠)が割り当てられている必要があると公式ヘルプに書かれています。アカウントが有料でも、シートを持たない担当者は問い合わせできません。「担当者に触らせるが席は買わない」という運用は成立しない、ということです。

英語しか窓口がないとき、実務ではどうするのか

英語窓口は、思われているほど高い壁ではありません。サポートへの問い合わせは定型的な文章で、機械翻訳と相性のよい領域です。「起きたこと」「試したこと」「期待する結果」の3点を日本語で書き、翻訳して貼る。返信も同じ手順で読めます。

詰まるのは翻訳ではなく往復回数です。日本語窓口なら1往復で済む確認が、英語だと表現のズレで2〜3往復に増えます。1往復あたり半日から1日と見積もると、差は「解決まで半日か、2日か」に現れます。止まった業務が2日待てるなら英語窓口でも成立し、その日のうちに動かす必要があるなら日本語窓口のある製品を選ぶ、という切り分けになります。

なお代理店経由で契約した場合に日本語サポートが付くかどうかは、6社とも公式ページに記載がありませんでした。

この3社は、こういう人には向きません

社内に英語を読める人が1人もいなくて、日中に止まると困る業務なら、monday.com と Semrush は避けたほうがよさそうです。製品が悪いのではなく、日本語で問い合わせられるかを公式に確認できないからです。何語で返るか分からない状態を、業務の前提には置けません。

電話で口頭説明したい人に、Squarespace は向きません。「電話でのサポートは行っておりません」と明記されています。Shopify で電話窓口が要るなら、標準プランでは足りません。

無料プランで様子を見ながら詰まったら聞きたい、という進め方をする人に、HubSpot の無料ツールと Asana の Personal は向きません。無料の範囲ではヘルプ記事とコミュニティだけが手段です。

迷ったら、この順で答えてください

Q1: 止まると当日の売上や納品に影響する業務ですか
はいQ2へ
いいえUIの日本語対応だけで判断してよい(Semrushの管理画面の言語一覧のみ未確認)
Q2: 社内に、翻訳ツールで英語の問い合わせを書いて返信を読める人がいますか
はい6社とも候補。ただし解決まで半日〜1日ぶん余計にかかる前提で選ぶ
いいえQ3へ
Q3: 電話や口頭でのやり取りが必要ですか
はいHubSpot Professional以上のコールバック(日本語)が唯一の選択肢
いいえQ4へ
Q4: 夜間や休日に日本語で投げておきたいですか
はいSquarespace(日本語メールを24時間365日受付と公式に明記。返信までの時間は未確認)
いいえHubSpot Starter以上(日本語のチャットとメール。1営業日以内に返信と明記)

Shopifyはチャットが24時間ですが、そのチャットが日本語で返るかは公式に記載を確認できませんでした 出典:各社公式ヘルプ(2026年8月確認)

日本語で問い合わせられることを条件にするなら、公式ページで裏が取れるのは HubSpot(Starter以上)と Squarespace の2社だけです。逆に monday.com と Semrush を選ぶなら、「サポートは英語で受ける」と決めてから契約してください。日本語で返る可能性はあっても、公式が約束していない以上、それを前提に業務設計はできません。

どの製品でも、契約前に1つだけやっておく価値があります。無料プランやフォームから、日本語で1通投げてみることです。ただしその結果はあなたの1件の記録であって、会社の方針ではありません。次も同じとは限らない前提で扱ってください。

出典(2026年8月確認)

管理画面の対応言語一覧(Semrush)、サポートの対応言語(monday.com・Semrush、Shopifyのチャネル別)、サポート対応時間帯(HubSpot・Semrush、Asanaの下位プラン)、メールの返信までの時間(Squarespace)、日本語ヘルプと英語版の記事数の一致(6社すべて)、日本語ヘルプの翻訳方法(Squarespace以外の5社)、プラン別のサポート差(Squarespace)、代理店経由での日本語サポートの有無(6社すべて)は、公式ページで記載を確認できませんでした。提供条件は変更されるため、契約前に各公式ページでご確認ください。

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