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使っていないアカウントに、いくら払っていますか

2026.08.17 確認 ・ SaaS COMPASS

退職者のアカウントを消しても、その月の請求は下がりません。

「席(シート、ライセンス)」とは、1人がログインして使う権利のことです。SaaSの多くは契約席数で請求するので、誰も使っていない席でも満額請求されます。席には割り当て済み・未割り当て・契約から削除の3つの状態があり、請求が下がるのは3番目まで進んだときだけです。棚卸しの成否は、作業の丁寧さではなく実施するタイミングで決まります。

無効化と、請求が下がることは別です

HubSpot の公式ヘルプにこうあります。ユーザーから席を外すとその席は未割り当てになりますが、その席の請求は続きます(原文:Removing a seat from a user unassigns the seat, but you'll continue to be billed for it.)。請求を調整するには、その未割り当ての席を削除してください(原文:Remove the unassigned seat to adjust billing.)。

手順は3つです。①ユーザーを無効化する ②割り当てられていた席を外す ③未割り当てになった席を削除する。②で止めている会社が、いちばん多く払っています。③は②が済んでいないと実行できません。削除できるのは契約上の最低席数までで、その数は契約ごとに異なり、公式に一律の記載を確認できませんでした。請求画面か契約書で確認してください。

減らした席が請求に反映されるのは、いつですか

サービス最終アクティブ日はどこで見るかいつまでに動けば更新日に間に合うか請求に反映されるタイミング無効化した瞬間の得この数字の読み方
HubSpot設定 > Users & Teams のユーザー一覧上部のドロップダウンで Last Logged In(最終ログイン)による絞り込み。Seats タブに席の割り当て状況と最終アクティブ日締切は公式に記載を確認できませんでした。ただし①無効化 ②割り当て解除 ③未割り当て席の削除の3手順が要る次の請求期間。当月の請求書は調整されないなし。席を外しただけでは請求が続く手順を1つ飛ばすと、次の更新まで払い続ける
monday.comユーザー管理画面の Last Active 列更新日まで予約できる(Administration > Billing の Change team size)次回更新日。月払なら翌月、年払なら翌年あり。無効化した日から残り期間分が日割りクレジットとしてアカウントに付き、増員時か更新日に充当される(返金ではない)3社で唯一、今日動くと支払予定額が減る
Asana管理コンソールのメンバー一覧の Last activity 列更新日の30日前。アプリ内通知かメールでの書面通知が必要(Subscriber Terms 4.2)。この規約は2026年8月10日以降に発効する注文に適用され、オンライン申込も注文に含まれる(同1.5)。それ以前からの契約は次の更新日に新版へ切り替わると記載更新日なし。支払済みの金額は原則として返金されない(同4.1)30日を切ると、減らせるのは次の更新から

※ 横にスクロールすると全項目を確認できます

※単位はいずれも各社公式ヘルプおよび規約の2026年8月時点の記載による。出典は末尾。

※休眠アカウントを自動で無効化する機能は、monday.com と Asana の公式ヘルプ上に記載を確認できませんでした(2026年8月時点)。この2社は手動での棚卸しが前提になります。

請求が下がるのは更新日で、3社とも例外はありません。違うのは、いつまでに動けば更新日に間に合うかです。 Asana は締切が規約にあり、30日を切ると反映は次の更新日、年払なら最長でもう1年先です。棚卸しは「更新日の1か月前」ではなく45日前から60日前に置いてください。1か月前は、Asana では締切そのものです。

席の刻みがあると、1人減らしても金額は変わりません

4人で使う会社の場合、Asana は4席をそのまま買えます(Starter・年払1ユーザー月¥1,200で月¥4,800、年¥57,600。英語ページのドル建てなら$10.99・年$527.52)。monday.com に4席はなく、3席の次は5席です(Standard・年払1席$12で月$60、年$720)。誰も座らない1席のために、1年で$144($12×12か月)を払うことになります。

席の刻みと、年払で実際に出ていく金額(monday.com Standard・USD・税別・2026年8月確認)

$4323席$7205席$1,44010席$2,16015席$2,88020席契約席数

1席$12/月×席数×12か月(USD・税別・年払)。monday.com は席のグループ単位課金で最低3席。公式サポートには「3, 5, 10, 15, 20, 30 seats etc.」と書く記事と「最低3席、以降は5の倍数」と書く記事があり、20席を超える刻み(25席が選べるか)は公式に記載を確認できませんでした。上の5段はどちらの記載でも選べる席数だけで組んでいます。少なくとも4席・9席は選べません。表示価格には期間限定の割引が含まれる場合があり、その適用期間と更新時の価格は公式に記載を確認できませんでした。monday.com は日本語ページでも米ドル表示で、円建ての価格は公式に記載を確認できませんでした(日本から契約する場合は為替と決済手数料が別途)。Asana は日本語ページが円建てで、Starter は年払1ユーザー月¥1,200・税別(請求先が日本国内なら消費税が別途課税)。席は2・3・4・5席が個別に買え、その先が5席刻み、30席超で10席刻み、100席超で25席刻み、500席超で50席刻み。出典:monday.com/pricing、support.monday.com、asana.com/ja/pricing、help.asana.com(2026年8月17日確認)

10席のStandardを年払で契約すると、契約時に出ていくのは月$120ではなく12か月分の$1,440です。1名減らしても9席がないので$1,440のまま、5席まで落ちて初めて$720になります(差は年$720)。

更新日の60日前に、この順でやってください

更新日の60日前に、この順でやってください(無効化だけでは請求は下がりません)

Q1: 契約更新日はいつですか
分からない請求書のPDF、または管理画面の請求メニュー(HubSpot: 設定 > Account & Billing/monday.com: Administration > Billing/Asana: 管理コンソールの Billing タブ)を開く
分かるQ2へ
Q2: 更新日まで60日を切りましたか
いいえカレンダーに「更新日の60日前」で登録して終了。ただし monday.com は今日無効化する(日割りクレジットが付く)
はいQ3へ
Q3: 90日以上ログインしていない人がいますか
いいえ現状維持。更新日だけカレンダーに残す
はいQ4へ
Q4: その人数を引くと、次の席の刻みまで下がりますか
はいHubSpot: 席を外して未割り当てにし、未割り当て席の削除まで実行する/monday.com・Asana: 席数の変更を予約する(Asana は更新日の30日前まで)
いいえ無効化と割り当て解除まではやる(席数は据え置き。安全性は上がる/金額は変わらない)

画面名と手順は各社公式ヘルプの記載による。出典:knowledge.hubspot.com、support.monday.com、help.asana.com(2026年8月17日確認)

使っていない人は、3社とも表の画面で分かります。分からないのは、それを何日前までにやれば請求に効くのか、のほうです。

90日を機械的に適用すると、役員のアカウントが消えます

HubSpot の自動無効化は各Hubの Starter 以上で使え、初期状態で有効になっています。毎月初に90日超の無操作ユーザーが特定され、その月の最終営業日に無効化されます。間にスーパー管理者へ3回通知が届き、本人が期日前にログインすれば回避されます。設定した覚えがなくても動いています。ただし無効化されても請求は止まらず、止めるには②と③が要ります。

四半期に一度レポートを見るだけの役員も、90日で切れば対象に入ります。無効化の前に「もう使わない人」かを確認してください。90日は HubSpot が自社の自動化に使う数字で、他社が同じ基準かは公式に記載を確認できませんでした。他社では自社の更新日から逆算して線を引いてください。

この作業をしても意味がない人もいます

契約が最低席数ちょうど(monday.com なら3席、Asana なら2席)の会社は、下げる選択肢がありません。monday.com は2人まで無料プランがあるので、2人以下なら「減らす」より「無料プランで足りるか」を考えるほうが早いです(3社の無料枠の比較)。退職者が出ておらず全員が毎週ログインしている会社も、更新日をカレンダーに入れるだけで終わりです。

結局、いつ何をすればいいか

更新日を知らない — 今日はそれだけ調べて終わりにしてください。場所はフロー図Q1のとおりです。ここが分からないと以下はどれも効きません。

60日以上ある — 「更新日の60日前」でカレンダー登録して終わりです。今日削っても請求は下がりません。ただし monday.com は例外で、使っていない人がいるなら今日無効化してください。

60日〜30日 — 本番です。最終アクティブ日を見て90日以上使っていない人を洗い出し、引いたら次の刻みまで落ちるかを計算し、落ちるなら減席を申し出ます。Asana は更新日の30日前が規約上の締切です。 適用される規約の版は更新日に切り替わるため、自社の締切は管理コンソールで確認してください。

30日を切っている — Asana は今期間に合いません。来期のため60日前でカレンダー登録を。HubSpot は未割り当て席の削除まで、monday.com は減席の予約まで今日中に終わらせれば間に合います。

月払で契約している — 更新日は毎月来て、取り逃しの上限も1か月分です。月初に最終アクティブ日を1回見る習慣にすれば足ります。

次の刻みまで届かない — 金額は今期動きません。それでも無効化はやってください。社外に出た人が社内の情報を見られる状態が終わり、空いた席は次の採用でそのまま使えます。

迷ったら — 更新日の60日前にカレンダー通知を1つ作る。この記事でやることは、突き詰めればそれだけです。

出典(確認日:2026年8月17日)

公式に記載を確認できなかった事項:monday.com・Asana の休眠アカウント自動無効化機能、Asana の減席時の日割り返金・クレジット(規約上は原則返金なし)、HubSpot の最低コミット席数の一律の数値と減席の締切、monday.com の円建て価格および20席を超える席の刻み、monday.com の表示価格に含まれる期間限定割引の適用期間と更新時の価格。

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